【統計】統計検定2級に3ヶ月で合格する方法
はじめに
2018年の11月に統計検定2級を受験し、合格したので勉強方法をまとめました。機械学習の勉強していて、数式等でつまづくことがあったので受験しました。
統計検定とは?
統計検定とは、統計に関する知識や活用力を評価する全国統一試験です。
データに基づいて客観的に判断し、科学的に問題を解決する能力は、仕事や研究をするための21世紀型スキルとして国際社会で広く認められています。
日本統計学会は、中高生・大学生・職業人を対象に、各レベルに応じて体系的に国際通用性のある統計活用能力評価システムを研究開発し、統計検定として実施します。
2級のレベルは?
- 統計検定2級のレベル試験内容は公式サイトで以下のように記述されています。おそらく学部1・2年生レベルかと思われます。
大学基礎統計学の知識と問題解決力
勉強期間・勉強時間
- 2018年8月のお盆あたりから、試験日の2018年11月までの3ヶ月間
- 毎日2~3時間勉強していたので、200~250時間ほど勉強してました
結論
- 分散・標準偏差などの統計学の基礎を抑える
- t分布・F分布など自分の手で書けるようにする
- 2年ほどの過去問を解く
対策
0ヶ月~1ヶ月
- マンガでわかる統計学入門
平均・分散・標準偏差・信頼区間・t分布・F分布など理解しました。Kindleで購入し電車の中などで軽く1周しました。 - 図解・ベイズ統計「超」入門
統計検定では、ベイズの計算問題がよく出題されます。得点源なので、この本で手で解けるようにしておきましょう。Kindleで購入可です。 - 統計学入門 (基礎統計学Ⅰ)
通勤の電車の中で2周ほど通読しました。1周では理解がおいつかない部分もあったので2周しました。難しい用語などに対しては、本の空白部分に解説やコメントなど追記していました。
1ヶ月~2ヶ月
- スバラシク実力がつくと評判の演習統計学キャンパス・ゼミ
2周しました。統計学入門までで得た知識をブラッシュアップします。 - 戦略コンサルで働くデータサイエンティストのブログ WRITTEN BY DATA SCIENTIST WORKING IN CONSULTANT
この方が書いている、確率分布の式や区間推定の式を毎日電車の中で見て、暗記していました。毎日10分ほどですが、とても効果がありました。
2ヶ月~3ヶ月
- 日本統計学会公式認定 統計検定 2級 公式問題集[2015〜2017年]
私は2011~直近まで過去問をこなしましたが、その必要はないと思います。直近2年とそれ以前で傾向が変化していると感じたので、過去問は直近2年ほどで十分かと思います、直近2年は2周しました。
アドバイス
- 尖度(せんど)・歪度(わいど)
私が受験した際は、統計検定1級でよく出題される尖度(せんど)・歪度(わいど)を求める問題が出題され、焦りました。尖度・歪度自体は、モーメントを変形するだけなのですが、知らないと解けないです。時間がある方は、1級でよくでる範囲であっても公式本(改訂版 日本統計学会公式認定 統計検定2級対応 統計学基礎)をマスターすることをおすすめします。 - 平均算出に注意
2級の問題はおよそ33問ほどありますが、31問までは基本的に解けると思います。31問までで、注意した方が良い問題として、平均を求める問題です。2011年~2013年で出題された平均を求める問題では、計算ミスしやすい上に、時間もかかるので、すぐに計算できないようなら問題を飛ばすことをおすすめします。 - 電卓
統計検定では、基本的な機能を持った電卓の使用を許可されています。普段から、電卓の値を記憶させる機能の使い方に慣れておきましょう。
おわりに
統計検定合格後、機械学習などで使われている数式の理解が深まったと感じます。統計力学や、確率論など、統計学以外にも様々な分野の理解が深まると思うので、機械学習以外を勉強している方にも大変おすすめな資格です。
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